BMWのバイクが高い理由

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BMWだけじゃない、海外メーカーのバイクは高額になりがち

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公開日:2013年11月04日

この記事の所要時間: 67

BMWジャパン、K1300R/Sを最大43万円値下(Responce.)

Recponse.によると、BMWジャパンがK1300R/Sを大幅値下げすることを発表したようです。
本国との価格差がシャレにならないことでよく取りだたされるBMWですが、そのBMWの中でも高額車両として知られるK1300R/Sが最大43万円という大幅な価格改定を行いました。
ヨーロッパ探訪記の記事が大量になり、そちらにかまけている真っ最中なので、このニュースはスルーしようかとも思ったのですが、ちょっとだけ何か書こうかと思います。
 

海外メーカーのバイクが日本で高すぎる理由を想像してみる

BMWを始め外国メーカーのバイク、車が本国価格にくらべて異様に高い件について不思議に思っている方がけっこういます。
 
「輸送コストと輸入関税があるから当然だ。日本仕様にするための部品の調整・交換もあるし、むしろ安いんだ!」
 
なんて言う方もいますが、これはちょっと違います。
輸入車関税なんて日本にはありません。
とうの昔に撤廃されています。日本市場はは世界で最も自由化された自動車市場です。
しかしEUでは自動車に対して10%の輸入関税を掛けています。
つまり日本はむしろ開かれすぎている市場、不公平といえる市場なのです。
これについては、なぜかあまり知られていません。
 
輸送コストについても、過大な評価をしがちです。
確かに個人で1台輸入しようと思えば非常に高額となる輸送コストですが、圧縮しようと思えばいくらでも圧縮できる部分です。一度で大量に送ればいいだけです。
そんなに売れてないメーカーでも、いくらでも相乗り相手は見つかります。
輸送費・日本での長期保管費含めても1台あたり10万円以上とは考えにくいです。せいぜい数万円で済みます。
 
さて、そんな状況でなぜBMWを含め外国メーカーのバイク・車が高いのかというと、日本で必要以上に自動車を売りすぎると、その不公平を日本から指摘されかねないからということがひとつにあります。
すでに関税はゼロです。海外メーカーの自動車が売れすぎたら日本は関税を上げることで対処できてしまいます。反発も大きい上、日本メーカーは今攻勢です。そんな守りの手は直ぐに取ったりしないでしょうけど。それでも海外メーカーが一線を越えてきたら間違いなくやります。その為の関税です。
それにEUなんかは関税を上げられても文句がいいにくいですよね。自分のところは既に10%もの関税をかけているのですから。
 
もうひとつの理由。日本メーカーが日本市場に対して安価に自動車(特に軽自動車)を提供しすぎているということ。
最近は個人収入が減ってきているとはいえ、製造コストに対して日本の販売価格は安いと思います。不況が長引く中、利用者からはこれが最も自覚しにくい部分かもしれませんが。
 
さて、そんな諸処の状況を踏まえて、海外メーカーにとって最も賢い選択とは何でしょうか?
必要以上に世界屈指のバイクメーカーが集まる日本を刺激せず、かつ利益を最大限得る方法とは?
 
その答えは海外メーカーのバイクにくくりつけられているプライスカードに書かれています。
 
海外メーカーが現地より少し高い程度の売れる値段でバイクを売ることは可能でしょう。売るだけなら。
しかし日本は高温多湿の亜熱帯、都市部の人口過密っぷりは世界有数でストップ&ゴーの回数が半端ない慢性渋滞。日本の都市部はバイクや自動車にとって世界最悪の道といえるかもしれません。
日本の都市部限定で言うなら、ヨーロッパで作られたバイクは壊れてあたりまえといっても、それほど的外れではないと思います。
 
そして安く販売すると、販売数が増えます。販売数に比例してクレーム・不良報告も増えます。
その対策も結構大変です。日本の気候に曝されて初めて発覚する不具合も多々あるでしょう。メーカー自腹で修理することが必要になります。
 
つまりギリギリの価格で勝負できない理由は日本の環境に対して適合しきれていない、車体に由来するリスクが高い点にあるということです。
 
日本のバイク市場はいまとなっては昔ほどの巨大市場とは言えなくなってきています。
トラブル対策の費用も見積もって単価に上乗せしておくことで販売数を抑え、クレーム総数は減らせます。
壊れやすいバイクでも単価を上げておけば、不具合発生もチャンスに転じます。元々車体に上乗せした不具合対策費を使い、手厚いフォローで顧客忠誠度(カスタマ・ロイヤリティ)を向上させる機会となります。
 
私たちのような庶民が気軽に手の出せる価格にするとこうはいきません。
単価の高い商品を取り扱うことは、単価の安い商品の場合とは発想がアベコベになるのです。
 
海外メーカーにとって日本市場においては、必要以上にブランド価値を下げないことが現状での最善なのです。
 
車体が余っても自社では安売りできない理由と言えるかも知れません。
 
デッドストックは大量に発生する中古車もろとも他の業者に売り渡すこともできますから。
あくまでも仮定ですが、
バイクの耐用年数は3年ですので、不要な在庫車両は登録後、試乗車としてちょっとだけならし運転で走らせておくことで3年間で減価償却を行い、3年落ち(ブランド価値が高くそれほど値崩れしないうちに)の新品同様の車両を別の業者に販売することで社内のキャッシュフローを潤沢に維持しやすいのかもしれません。
ただし、この方法はブランド価値がある一定から下がらないという前提です。
販売数が日本メーカーのバイクよりも少なくても利益を生みやすい環境であるのなら、わざわざ無理をして価格を安くするリスクを負うことは、少なくとも今はないでしょう。
 
きっと、いろいろ複雑な状況・考えがあってのいまの価格設定です。
BMWの新車なんて、私からしたら高くて手が出ない高値の花ではありますが、日本で売られている以上、いつか乗れるかも知れないという可能性があります。こうやって日本で販売してくれていることに感謝しつつ、空想はここまでにしたいと思います(笑)

今回値下げした理由を想像してみる

さて、上記のような事を勝手に想像していたわけですが、その上で今回K1300R/Sが大幅値下げに踏み切った理由を裏読みしてみようと思います。その理由は・・・
 
K1300R/Sが単に売れなさすぎたからじゃないかなぁ?
 
好きな人は乗ってるでしょうけど、いくらなんでも高すぎましたよね(笑)
流石に別のルートに流すにしても、正規ルートの輸入した車両のほとんどすべてを流すわけにもいかなかったんじゃないでしょうか?
ユーザーはこんなスペシャルでゴージャスなバイクが安く手に入るようになったのですから、もともと興味のあった方はぜひ購入を検討しましょう!
 
BMWジャパン、K1300R/Sを値下げ…最大43万円(Responce.)




 

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