CB500の品質問題はタイ組立が原因

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CB500に要求されるバルブクリアランスとは

TOPページ > 最新ニュース > CB500のバルブクリアランスが海外オーナーの財布を直撃!(MCM)

 

公開日:2013年07月06日
最終更新日:2013年09月18日

この記事の所要時間: 58

CB500シリーズは走行600マイル(1000km未満)でバルブクリアランス調整が必要?

海外からのちょっと気になる話題です。NCシリーズに続く人気シリーズになるかと期待されているCB500F、CB500X、CBR500RのCB500シリーズですが、好評を博しているかと思いきや、買ったユーザーはある事態に困惑しているそうです。
 
CB500シリーズといえば、スポーティな外観と新型2気筒エンジンを搭載し、人件費の安いタイで製造することで信頼感のあるホンダのバイクを安価に購入できるということで、若年層に人気を博すモデルとして期待されています。
ところが、実際にCB500を買ってニコニコしながら自宅へ帰ってみると、マニュアルに「保障を受けるためには600マイル(1,000km未満)でバルブクリアランス調整をしてください」との記述を発見してショックを受けるという、何とも言えない話が最近話題になっているようです。
 
慣らしも終わらないうちに高額な作業料が発生するバルブクリアランス調整を要求する品質がホンダらしくないということで非常に注目を浴びています。
買ってすぐに高額な作業代金(現地価格で約45,000円以上!)を支払わなくてはいけないことに、オーナーは困惑を隠せません。

CB500はエンジン品質に問題あり?

そもそもこのCB500はなぜこのように短い走行距離のうちにこのような高額整備が必要になるのでしょうか?
 
同じホンダのCBR600RRでは25,000kmまではバルブクリアランス調整を必要としていません。
品質で定評のあるホンダらしいエピソードです。ところが同じメーカーのバイクなのに買って1,000kmしか走らないうちにこの作業を求められるわけです。これは何かあるなと誰もが思い、必然的に注目度も上がります。
そこで、今回の事案の原因をちょっと調べてみました。

日本で発売されるCB400F、CB400X、CBR400Rは大丈夫なのか?

CB500シリーズの不評はタイでの組立工程にが原因?

CB500シリーズは日本ではなく、はるか遠くタイで組立てられています。
そして、日本で発売される新型2気筒エンジンを積んだCB400F、CB400X、CBR400Rの3つのモデル、新CB400シリーズはタイから部品を輸入し、HONDA熊本製作所で組み立てています。
現地に部品があるのだから、タイで組立てて輸入した方がコストや輸送の面で効率的なのになぜホンダは熊本製作所で組立てるの必要があるのか?
この事実はタイの組立工程に問題があることを容易に想像させます。
タイで組立てられているバイクは他にもあります。
それはNinja250Rに対抗すべく発売された、新型250ccシングルエンジンを積んだCBR250Rです。
このバイクのユーザーの声を調べてみると、やはりバルブ回りで問題を抱えているとの声がたくさん見つかります。
エンスト等の症状の原因としてバルブクリアランスを疑っている方や、20,000kmも経たずにエンジンを終了させたという方の話題が見つかります。
 
「部品の精度ではなく、日本人がエンジンを組立てるから良いバイクが生まれるのだ」とは思いません。
 
私自身、ホンダのバイクを長年乗り継いだ経験から、実はホンダも結構いい加減なところがあるということをよく知っているからです。
今回の事案はむしろ現地スタッフの教育がいかに難しいのかということを表しているように感じます。

ホンダはそれでも頑張っている!

今回の問題はあくまでも日本のホンダ製バイクとタイのホンダ製バイクが比べられたから起こったことです。
海外メーカーの中にもとても短い走行距離で非常に高額な整備を要求するバイクがたくさんあります。しかしそういったバイクは元々高額でレーシーなモデルですから買う側も分って買っている面があります。
しかしCB500のような、ターゲット層が若い安く購入できるバイクのユーザーにタイ工場での組立による影響を被らせる事については明らかにホンダの落ち度でしょう。今回の件は確実にホンダの評判を落としました。少なくとも、初回バルブクリアランス調整は車体価格に含まれるべきであり、ユーザーの出費に対して気をつかうべきでした。

そもそもホンダの品質伝説は幻である

ここからはちょっと横道にそれたお話を。ホンダの品質伝説は私たちライダーが勝手に見ている幻ではないかと思っています。個人的に思っていることですが。
もともと、カブの丈夫さがホンダの品質伝説のはじまりと言えるのですが、あのカブの構造で国内の別のメーカー、たとえばヤマハやスズキがカブと同様のバイクを作ったとしたら、おそらく同じくらいの評判を得られていたと思っています。
日本国内のメーカーの中でもホンダの作業員や設計者のレベルがすごく高かったのではなく、もともと壊れにくい構造を選択した慧眼、つまり「プランニング」こそが素晴らしかったのだと思います。
 
実際に現代のホンダのバイクを何台も乗り継ぎましたが、国内の他のメーカーに比べて特別に品質が良かったとは思いませんでした。あ、カワサキだけは別格ですが。
 
ホンダは過度に高まってしまった過去の自身の評判とも戦わなくてはいけない点において国内で特別な存在だと思っています。今回のCB500は幻とはいえせっかく先代から築き上げてきた高品質のホンダというブランドイメージを損なう悪手です。
まだリカバリーできる時期です。ユーザーの期待に本田技研工業株式会社は応え続ける努力を続けてほしいものです。そして今回の一件はホンダの従業員の方にもっと強く気を引き締める努力が必要だと感じる事案だと感じました。




 

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