バイクの不快な振動を押さえる4つの対策

ハンドルの振動 メンテナンス

バイクに乗っている時の不快な振動を押さえる3つの対策

バイクも走行距離を重ねると振動が大きくなることがあります。
また、鼓動感を出すためにはじめから大きな振動を発生させているバイクもあります。
新車の頃は気にならなかった振動も、長距離を走るにつれて疲れの原因になりますので、大きすぎる振動はなんらかの対策を講じて低減させてあげる必要があります。ライダーの疲れを誘発させる振動のでどころはどこでしょうか?
実はバイクだけではありません。走行時の空気、つまり風もライダーを激しく振動させます。
そのためバイクだけでなく風に対する対策もとることで航続距離は飛躍的に伸ばす可能性があります。
バイクによっても対策はいろいろありますので
ぜひご自身にあったものを使ってみてください!

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振動吸収ハンドルグリップとレバーグリップ

ハンドルから伝わる振動は上腕をつたって上半身の筋肉をこわばらせ、疲れやすくさせる原因のひとつです。
ハンドルの振動を吸収するタイプのグリップはたくさん出ていますので、愛車に似合ったものを選びたいところですね。
とにかく振動を低減させたい!と機能性を重視するのなら、見た目は無骨ですがデイトナ等から発売されているレーシングタイプの振動吸収ゲルが使われている製品がオススメです。
しっかりグリップする表面素材は、長時間ツーリングもしっかり考慮された良品です。

振動抑制のために耐震ゲルが組み込まれたハンドルグリップは振動対策の基本。定番アイテムはデイトナのこのタイプ。表面の素材のグリップ感がしっかりあるため人気があります。

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バイクとライダーが接触する部分としては、ハンドル周りなら他にもブレーキ・クラッチレバーがあります。
レバー操作をする頻度を考えると、それほど気にする必要はないのかもしれませんが、こんなアイテムもあります。

レバースポンジは耐震・指先の冷たさ対策でよく使われるアイテムです。
中にはこれを付けている方がレバー操作しやすいという方も。

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振動吸収シート

バイクの不快な振動の多くはシートとハンドルを通ってライダーに伝わります。
ゲルザブは、エクスジェルという座圧分散・振動低減ジェルを内臓した、バイク用の耐水シート・アタッチメントです。
耐震シートカバー類の中ではパイオニア的な製品なので、この手の製品の通称が「ゲルザブ」として使われていたりもします。
実際にヤフオク等で「ゲルザブ」を検索すると他社製品がたくさんヒットします。
取り付け方法はシートの上に被せてベルトで固定する手軽なものから、シート表皮内に内臓できるものまで、たくさんのタイプがあるのもうれしいですね。
なんと。スーパースポーツのパッセンジャーシート用もラインナップされています!
はじめてなら使っている人も多く、車両取付ノウハウもすでにたくさん報告されている「ゲルザブ」から入ることをオススメします。
効果は個人差がありますが、多くの方がおしりの痛みが減った、長距離ツーリングが楽になったと報告されています。
鉄板アイテムなので振動にお困りならぜひオススメしたいアイテムです。

ウレタンフォームと違い、底付きしにくいゲルを使っていることがポイント。
その分薄く作ることができ(約12mm)、乗車感覚を変えることなく、うまく振動を低減してくれます。

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振動低減タンクパッド

グリップとシートに対策を施して、さらにそれ以上何かしたい場合、タンクパッドの工夫があります。
タンク後端とライダーが接触する部分。ここに振動対策を施します。
最近のタンクパッドはカーボンやウレタンゴム系のシートにつぶつぶのついたもの等、いろいろなものがあります。
ですが、これらは耐震対策としては、薄手すぎて振動低減の効果はあまり見込めません。
スポンジゴム製等の厚手のものを利用したり、市販のタンクパッドの間に耐震ジェルシートをサンドイッチして使う工夫が必要です。
ただしご注意ください。振動低減を謳った市販タンクパッドはほとんどありません。もともとここの振動対策はハンドルやシートほど効果的ではないのです。(効果がゼロということはありません)
それを踏まえて、軽い気持ちで試してみると良いと思います。

スポンジ系のタンクパッドは以前レース用車両でよく使われていました。
厚手で広い面積をカバーているのが特徴。好みのものを自作していた方が多かったと思います。
スポンジ系のタンクパッドは耐久性も低いので、一度安いもので試してみてスポンジ系パッドが気に入れば自作しましょう。

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バイクに施せる振動低減以外にもまだある対策

バイクの不快な振動を取り上げてみましたが、実際の走行時にライダーを振動させるものが他にもあります。
たとえば走行風。
ウェアのバタつきはライダーを思いのほか疲れさせています。たとえば路面ギャップ。
重量の軽いバイクは特にそうですが、サスの吸収しきれないギャップのショックをライダーに与えて疲労させます。
車重のあるバイクは、比較的乗り心地がよくなる傾向です。重い車体が突き上げられないように留まろうとする効果(慣性の法則)が大きいのでサスが仕事をしやすい環境にあるからです。
ツアラーが重いのもその為です。決して作ってたら結果的に重くなったのではありません。車重も設計のうちなんです。たとえば加速・減速時のピッチング。
加減速時のピッチングがライダーを前後に揺らします。座面の高いバイクや重心が高めのスーパースポーツ、足の長いオフロードバイクなどが顕著です。体から不要なりきみを取るだけでも非常に効果的です。体に振動が伝わりにくくする自身のコントロールはぜひ身につけたいところです。
振動から体を守る方法は、本当にたくさんの手段が存在します。効果的なものを中心に、中には効果のうすいものまで。
ライダーと愛車の状況次第でいろいろと対策も変化しますので、ぜひ自分にあった対策を見つけてください!