バイク乗りの暑さ対策の基本は直射日光とエンジンの発熱対策

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最新の暑さ対策でこの夏をバイクで乗り切ろう!

TOPページ > 真夏を乗り切る!バイク乗りの為の8つの暑さ対策

 

公開日:2013年07月09日
最終更新日:2016年08月02日

この記事の所要時間: 1542

真夏を乗り切る!バイク乗りの為の8つの暑さ対策

Sahara Desert- Morocco
Sahara Desert- Morocco / John Yavuz Can

 

バイクに乗り始めて初めての真夏はもうお済ですか?
まだなら、結構効きますよ!楽しみにしておいてくださいね♪
このページに来られた方の中には
 
「このままじゃ暑さで死にそう!てか今にもに狂い死にしそう!」
 
なんて半狂乱の経験をされた方も多いのではないでしょうか?
あとは・・・若いころは体力で乗り切っていた夏も、最近の寄る年波に負けて暑さ対策を探している。なんて方もおられると思います。
せっかくバイクに乗るのだから快適に乗りたいのは自然な欲求です。ここではバイク乗りが意識するべき暑さ対策の基本と8つの対策を紹介します。

まずは暑さ対策の基本を知ろう!

さっさと具体的な対策を書けよという声が聞こえてきそうですが、少しだけ、手短にライダーの暑さ対策の基本を紹介していきます。
 
暑さ対策はバイクに乗る時の快適さを求めるだけでなく、熱中症対策にもなっています。そして基本的に次のことに気を付けることがすべてといっても過言ではありません。手短に書きますので、長くバイクに乗り続けるためにも、下の基本的な知識だけはぜひ覚えておいてください。

1.直射日光対策

真夏の直射日光対策の基本は、肌を露出しないことです。肌に強い直射日光が当たると思いのほか肌表面が熱せられてしまいます。
涼しげだからとアロハを着て走ってみようものなら、強い日差しによる急激な体温上昇により体力を一気に消耗してしまい、場合によっては熱中症(日射病)を引き起こしかねません。とにかく太陽光線の熱を体内に吸収しないことが重要です。バイクにのっているとこまめに休憩をとっているつもりでも、30分や1時間はふつうにバイクに乗り続けてしまいますよね?それは熱中症になってしまうのに十分な時間です。ちょっと近所に買い物に出かける程度なら気にすることもないですが、基本的には素肌を太陽にさらさない工夫が重要です。

2.バイクの発熱対策

これはお乗りのバイクの種類によって随分異なりますが、高出力のエンジン(発売された当時、高出力のバイクという意味で)を搭載しているバイクはほぼ漏れなくライダーが火傷するかと思うほどの熱量を吐き出します。
ツアラーや小排気量車はそれほどでもありませんが、SSやメガスポーツといった排気量の大きなバイクは要注意です。暑さ対策というより火傷対策といっていいかもしれません。
バイク自体に手を加えることでできる対策もありません。革パンツのような熱を遮断する素材でできたものを着用することが唯一の火傷対策と言えます。そこまで熱くならない車種なら、通気性を重視すると良いでしょう。

3.効率的な汗の気化

体温の上昇を防ぐために汗をかくわけですが、じつは汗を効率よく気化させると思いのほか体温を大きく下げてくれるのです。
バイクウェア内部の通気性をあげることで効率よく汗を気化させれば、少なくとも走っている間は快適なライディングが可能です。
本当に問題なのは信号待ちなどです。重視するべきなのは走行風がないときの対策です。停車中にバイクからの発熱から身を守る工夫はロングツーリングにおいてとても重要な位置をしめます。後で紹介しているような機能ウェアでの対策や、そもそも日中の暑さのつらい時間帯に走る場所を選ぶといった抜本的な工夫が非常に効果的です。
 
今回このページでは触れませんが、ヘルメットのエアフロー(ベンチレーション機能)も頭部の冷却に効果を発揮します。
下のページで少し触れていますので、ヘルメットの安全性が中心の記事ですがお時間があればぜひご一読ください。

ヘルメットのイメージ 実はベテランも知らないヘルメットの秘密
選び方解説ページ

 
日本のヘルメットメーカー各社に
「実際のところ、エントリーモデルとトップモデル、どのくらい安全性が違うの?」
って聞いてみました。
 
各社お答えいただいた回答、お寄せいただいたご意見をもとに初心者ライダーのためのヘルメットの選び方を解説しています。

4.定期的な水分補給

真夏のライディングでは、あなたの体の水分はどんどん汗となり抜けていきます。これは快適性というよりも熱中症対策です。快適さよりもまず最初に気にすべきことです。
こまめな水分補給がとても重要です。のどが渇いたなと思ってから飲み始めるのは遅すぎです。NGです。
のどが渇いたなと思う前に水分を取りましょう。

5.ライダー自身の耐久性(体力)強化

やはり最後にものを言うのは体力です!なんて言ってはそもそも最初に言っていた快適性云々といった話を忘れているのかと怒られそうですね。でも実際のところ熱中症に対する抵抗力などにも体力は重要なファクターです。
日頃から体を動かして体力をつけて、体が汗をかくことに慣れているライダーは熱中症のリスクも減ります。暑さでめまいや吐き気を頻繁に感じている方はぜひ自身の体力についてもっと真剣に取り組むべきです。

長い前置きがようやく終わり、ライダーに贈る8つの暑さ対策を紹介!

ここで紹介させていただく8つの暑さ対策は、実践的で効果的なものを厳選させていただきました。中には値の張る暑さ対策もありますが、暑さを我慢してもいいことはないので(集中力、体調不良によるアクシデントのリスク)あきらめて財布のヒモを緩めてください(笑)

1.真夏を迎え撃つ最終兵器!!バイク用の空調服「ホンダ エアクールブルゾン」またはメッシュジャケット

いきなり最終兵器の登場です。空調服といってもピンと来ない方も多いと思いますが、要はジャケットの下部2カ所にファンを装着して、強制的に内部へ空気を送り込んで効率的な汗の気化を促し、外部へ排出する高機能ブルゾンです。
一見キワモノの様に思われがちですが、なかなか実用的なアイテムです。走っている間はメッシュジャケットでも十分涼しいのですが、信号待ちの停車中でも上半身を強制冷却するわけですから快適性も格別です。また、バイクで旅をするとわかりますが、昼間は灼熱地獄、夜は極寒地獄といった1日の間に暑いと寒い、ふたつの地獄が交互に襲い掛かってくることがあります。そんな旅にメッシュジャケットで出かけようものなら、夜は確実に走行不能状態です。
ところがこのエアクールブルゾンは全天候型でそこそこの寒さや雨風もしのげるオマケつき!
まだまだオマケは続きます!このエアクールブルゾンは汗を効率よく気化させることに特化したアイテムです。汗がさっさと渇くので細菌が繁殖しにくく、結果異臭を抑えることができます。メッシュジャケットを着て、水をぶっかけながら一日中走ったあと、自分の体のにおいを嗅いでみるとこの違いを体感できることでしょう。
 
空調ジャケットはふつうのジャケットに比べてやや高価ですし、あまり遠出はしないのであれば、普通のメッシュジャケットも十分効果がありオススメです。もし、ロングツーリングにいくなら、荷物のすき間にアロハシャツを一枚忍ばせておくのもいいですよ。ツーリング途中、立ち寄った場所ではジャケットとプロテクターを外すと機能シャツ一枚ということもあります。上からアロハを引っかけるだけでも、見た目も涼しげで不格好も多少マシになります。
 
空調服というジャンルの製品はまだ発展途上にあり、このエアクールブルゾンも残念ながら2011年モデル以降製造しているのか不明です。しかしこれだけの効果をもつアイテムが消えてしまうことはないでしょう。きっと近い将来進化して再登場を果たすに違いありません。
 
最近は空調服キット(Amazon)も発売されていますので、工作好きの方はチャレンジするのも面白いと思います。
 
ちなみに最近は簡易水冷式ジャケットもいくつか種類があります。
バイク用水冷服を実現しようとがんばっている方もいます。2017年5月発売予定だそうです。
MCMは『クールスマイル』を応援しています!がんばれー!
とはいえ、まだ発展途上のジャンルなので2016年のところは、メッシュジャケット・サマージャケットといった夏用のジャケットから始めるのがいいでしょう。

GOLDWIN(ゴールドウイン)
GWSライトサマージャケット GSM12611

 
■注目の一着■
 
真夏の涼しさ、デザイン性、耐久性、価格のバランスを考えるとサマージャケットの中でオススメはこれ。
機能性を追求するとガッカリデザインになりがちですが、2016年もノームコア(気取らないシンプルで気軽な主張が控えめの着こなし)がまだまだ主流。
グローブやヘルメットといったゴツいアイテムが身の回りにあるライダーとノームコアコーデ、実は相性バッチリだったりします。
サイズも豊富でカラーバリエーションも明暗を結構選べるので万人にオススメです。
Amazon:メッシュジャケット検索

 

2.真夏の快適な旅には必須!「メッシュグローブ」

革製にくらべるとアクシデントでの防御力にやや難ありですが、最近は丈夫な製品もそろってきています。
インパクトとしては先ほどのエアクールブルゾンに比べるとやや弱い気もしますが侮るなかれ。
実は人間という生き物は汗による放熱機能が非常に発達した生物なのです。
特に手は人体にとってラジエターといえる程、放熱に有利な形状と発刊制御が行われています。
基本的に空冷するしかないライダーにとって、手を冷却のために有効に使うことは非常に効果的・実践的な暑さ対策となります。
レーシンググローブで指先がドロドロヌルヌルでクラッチやブレーキ操作することを思えば安全性とのトレードオフでもそれほど抵抗感なく装着できるアイテムですしね。
指先がないタイプのグローブもありますが、雨や汗でレバーから滑りやすくなるため、あまりオススメではありません。
 
Amazon : 『メッシュグローブ』で検索
 

3.体に荷物類を密着させない

ただでさえ暑くて体力の消耗が激しい真夏のライディングにおいて、体に荷物を装着することはできるだけ避けましょう。
バックパックやメッセンジャーバッグなんか背負ってウェア内の通気が悪くなっては元も子もありません。ウェストポーチくらいなら問題ありません。
荷物はバイクに積んで、ライダーは可能な限りフリーな状態で。

4.汗の気化を促進する「速乾インナーウェア」

自転車乗りの方がよく使っているアレです。汗がすばやく渇き、体温を下げる効果が高くなっています。最近は速乾性インナーウェアもバイク用のものが多数販売されています。通気性の良いジャケットと機能ウェア類を併用すると相乗効果でかなり清涼感を得られます。トンネルの中に入ると寒いくらい、すこしの風で別世界の快適さ得られます。価格もお手頃なのでまずはこれから初めてみてはいかがでしょうか?


おたふく手袋 冷感・消臭 パワーストレッチ 長袖ハイネックシャツ JW-625 ホワイト L
バイク用がいいのは間違いないけど、インナーはコストパフォーマンスで選びたい。目標は1,000円以下
高機能・高価な1枚よりも耐久性が落ちても安価な2枚。ツーリング・街乗り用途なら必ず着圧が低いものを選ぼう。
Amazon:速乾インナー(バイク用)検索

 

5.ツーリングをプランニングせよ!「涼しいツーリングを企画する」

ツーリングで暑くてたまらない時間帯というのは昼から夕方にかけての時間帯です。少なくともこの時間帯に信号待ちの多い都市部やいつも渋滞している国道を避けるだけで快適に走ることができます。たとえば大阪や東京から避暑もかねて日帰りで長野に行く予定を立てます。長野も結構混むので変な時間に到着するとなかなか過酷なコースです。

東京や大阪から長野へのツーリング計画例
  1. 04:00 出発
  2. 09:00 ビーナスラインあたりに到着
  3. 現地での行動(休憩・昼寝・ツーリング・観光・グルメ)
  4. 18:00 のんびり帰路につく
  5. 24:00 自宅付近の高速道路料金所を通過。深夜割引適用!

昼ごはんを温泉施設でとり、休憩所で仮眠すれば帰りも楽ちんです。
往復900kmくらいの行程ですが無理なく快適な真夏のツーリングを楽しめます。
高速道路を減らしてコーナーを楽しみたければ大阪からなら、せせらぎ街道から高山を通って松本市入りすることもできます。比較的高地なので快適なライディングが楽しめます。
目的地までの距離に応じて柔軟に、昼間の走行を避けるだけで、ほかの暑さ対策なんて実は必要がないくらい快適です。

6.灼熱地獄マスツーリングは大変!「真夏のツーリングは少人数で行く」

夏場のマスツーリングは上級者向けです。往復100km程度のショートツーリングでも10人、20人と参加者が増えると思いのほか時間がかかり、渋滞に巻き込まれると遅々として進まないことがあります。じっと忍耐でツーリングすることになる上、暑さでバイクが不調に陥ることも。レギュレートレクチファイヤが壊れてバイクが動かなくなったり、熱中症なのに大人数だからと無理をして同行、最悪事故を起こす可能性があります。実際にそういった状況に何度も出会っています。ツーリングを企画する時は、そういった事態もしっかり想定して計画することが重要です。

7.意外と便利!「使い捨てウェットおしぼり」

ウェストポーチに忍ばせておくと意外と便利なのが使い捨てウェットおしぼりです。コンビニでも携帯用のものが売られていますので簡単に購入できます。顔をふくとすっとするタイプがオススメです。
用途は首回りをふいて爽快感を得たり、渇いたら水を含ませて再利用もできます。虫でヘルメットが汚れた時にも使用できます。
真夏は何かにつけて水を使います。水自体はおそらく旅先で簡単に入手できるので、その水の利用用途を広げるのがウェットおしぼりです。
拭いてよし!水を含ませて首元を濡らすもよし!小粒ながらなかなかのオススメアイテムです。ぜひ一度お試しください。

8.最後にモノを言うのはやっぱりアレでしょ!「シンプルに体力増強」

どの世界でも同じですが、やっぱり頼りになるのは自身の体力です。
体力と熱中症というのはあまり関係ありません。体力があっても体温が上がってヘバるときはヘバります。
しかし、普段から体を動かして体が適度に汗を流すことになれている人と、普段まったく体を動かさない、体が汗のかきかたを忘れて不器用な汗をかいてしまう人とでは、やはり熱中症を発症する確率は大きく違います。
普段から汗を書き慣れていること、多少のムリも通せる程度の体力があれば、できることの幅が広がります。
真夏でもバイクをしっかり楽しむためにも、オフシーズンもさぼらず体を動かして、真夏に備えてください!

まとめ的な補足(書き忘れ)

この記事を最初に書いた2013年の夏は大変な酷暑でした。今年はさらに大変な酷暑になる予想です。
 
2016年現在において最新かつ効果的なものを厳選してお届けいたしました。
 
ライダーは基本的に空冷でしか熱を放出できません。しかし股の間に火鉢のごときエンジンを抱えている状態でできる対策というのもなかなか難しいものがあります。
強制空冷するジャケットをご紹介しましたが、これ以上のものをとなると、もはやウォータークーラーを抱えて水冷ジャケットを開発する必要があるのではないかと思います。もう宇宙服レベルです。(なんて書いてたら2017年発売予定だそうです。時の経つのは早いですね)
ここから先の快適さを求めるのなら、排熱を考慮されたツアラーなどの車種に乗り換える方が手っ取り早いかも知れません。
 
さて、ここで書き忘れていた内容を書き足しておきます。箇条書きなのでさらっと目を通す程度で結構ですのでぜひご一読ください。
 
1.遠赤外線で体の芯からあたためられると、さらっとした汗がじんわり流れます。これは汗の中に含まれる成分が体内に再吸収される働きから起こります。つまり流れ出る汗はほとんど水だけ。
ところがライダーのかく汗はミネラルも大量に放出しっぱなしです。水分補給ではこれらミネラルの補給を必ず行って下さい。
スポーツドリンク、とりわけポカリスエットが良いと言われています。商品名を出してしまいましたが、興味があれば一度調べてみても面白いですよ。
 
2.水分・ミネラル分の不足は脱水症状を引き起こします。防ぐためには先ほども書きましたが、のどが渇く前に水分補給することが重要です。
さらに水分の不足は日射病を引き起こし易くします。青白い顔、頭痛、めまいの症状がそれです。最悪意識がなくなります。
さらに熱射病のリスクもおっています。こちらは水分ではなく、体の熱を放出出来ないために発症する症状です。体温が40度以上になり、汗も止まります。
 
みなさんにぜひ実践してもらいたい事があります。
のどが渇く前に水分補給です。
ここまでに何度も書いています。
熱中症予防について、どのサイトを調べてもしっかり「こまめに水分補給」と書いています。
その通りですが具体的な指針が無いとどうしても疎かにしてしまいがちです。
そこで、のどが渇く前に水分補給をするという自分ルールを作ることで、常に自分の体調を気に掛けることができます。それが予防につながります。
 
万一、熱中症等の症状が出たら直ちに次の三つを実施してください。
 
1.日陰で安静にする
2.水分の補給
3.体の冷却

 
最後にもうひとつ。
バイク乗りの年間カレンダーのページでも書いていますが、夏対策グッズのセールは、夏が終わる9月頃からはじまります。最新のものにこだわらないなら、節約にもなりますので夏の終わりにセール品を購入するのもいいですよ。
 
それでは、酷暑のライディングにはくれぐれもご注意くださいね!



 

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