バイクメンテで潤滑剤は高級でなくてもいい理由

高級な潤滑剤を使うのは楽しいです。
潤滑剤ごとにある微妙な感触の違いを感じ取るのは楽しいものです。
けれどそれはバイクメンテ自体を趣味とするなら。

1.定期的な整備を行い、定期給油・トルク管理することで、性能維持(バイクのヤレ感を出さない)することが目的

2.上記1の理由ももちろんあるが、むしろバイクが好きで好奇心の対象として整備に取り組む、またはメンテナンス自体を趣味として捉えている。

バイクをメンテナンスする理由として、目的がクレバーに1だけなら、市販の潤滑剤なら安いもので十分です。
だって、チェーン給油ひとつとっても、やらない人はほとんどしませんよね?
逆にチェーンを長持ちさせたい人なら、300km~1000kmごとに、なにかしらの方法で必ず給油しています。
ステムやホイールのベアリングだってそうです。
やらない人は壊れるまでやらないし、やる人はたとえ異常を感じなくとも1、2年に1度くらいのサイクルでグリスアップします。

オイル・潤滑剤を給油する人と無頓着な人との間には、性能維持・部品の摩耗にとってとても大きな差が生まれます。部品ベースでいえば2~3倍、場所によっては10倍以上の交換サイクルの差が生まれます。
頻繁に給油するからこそこの差が生まれるわけです。
しかし、高級潤滑剤と安物潤滑剤、上記のように頻繁に給油するなら、そんなに結果に差がでないのが実態です。
チェーンにCRC吹くとか、用途に応じたものを使わないのは論外ですよ?
でも、ちゃんと用途にあったものを使うのであれば、5,000円のウレアグリースだろうと1,000円以下のリチウムグリースであろうと、実はそれほどの実利的な性能差はないのです。

値段の差で部品の持ちが極端に伸びるわけでもなく。
高級グリースの良いフィーリングほどにタイムが伸びるわけでもなく。

高級グリースを使うことで微妙な差を感じて乗って気持ちよいと感じるかもしれません。
けれど、それもすぐに馴れる程度の差でしかありません。

ワインの香りを嗅ぐように、高級潤滑剤のテイストを感じるのも楽しいです。
けれど、ちゃんと必要な潤滑剤を安くても、まずは揃えて、それから使う場所と種類をしっかり覚える。
それから、興味があれば高級潤滑剤に手を出す。

最近は高級潤滑剤も増えて、高級なものを使わないと安心できないような気になる風潮を多少感じます。

おっさんは、そんなことないですよ~、安物でも十分ですよ~、なんて思うわけです。

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