ピボットベアリング・ピボットシャフトのグリスアップ

ダメージ蓄積は少ないが防水とカジリ予防に重要。

あまり注目されない場所ですが油断大敵なのがピボット周り。

とくにピボットカバーが付いていない車種の場合、思いのほか被害が大きくなることも。

これも保管場所や洗車方法で痛み方は大きく変わってくるのですが、洗車の水、とくに高圧洗浄するとてきめん水が入り込み、シャフト、ベアリングもろとも腐食・カジリを誘発させます。

ピボットベアリングをグリスアップした話。
G650GSローダウン仕様の標準車高化第2話。 いま総走行距離は2.5万kmの愛車。 現状確認も兼ねて購入した時点から各種ベアリングや可動部のグリスアップや洗浄をしてきましたが、車体に関してはこれが最後の可動部、関節です。

車両納入時の状態ですでに乾いていることもあるので、新車時でも耐水性の高いグリースを封入をオススメします。

別段グリスアップとは関係ありませんが、製造後すこし経ったくらい(ならし運転後)の車両はピボットシャフトが規定トルクよりも弱く締結されています。早いタイミングでのグリスアップは設計当初の本来の車体剛性を回復させるよい機会です。

適合するグリース

ピボットベアリング部

リチウムグリース、ウレアグリースの仲間で高い耐水性をうたったもの。

とにかく水に強く、流れ出さないものを選びたいところです。

その他の特徴は2の次です。

ピボットシャフト部

ベアリングのインナーレースとシャフト部に塗布するものはモリブデングリースが基本です。

特にエンジンに近く、熱にさらされやすいこの場所は塗布したグリースが渇きやすく、モリブデンによる個体潤滑に頼る機会も多くなります。

万能グリスよりもモリブデングリースを推奨します。

グリスアップのサイクル

これも保管場所と扱い方、洗車の方法で大きく変わってきます。

普段からピボットまで水没させるような使い方をされているオフ車は水没ごとに。最低でも毎年やるべきです。

保管場所はシャッター付で露もつかず、洗車に水も使わない。雨天走行もしないというなら、1度グリスアップすれば3年程度を目安にグリスアップで大丈夫です。

ただし、エンジンの発熱が大きい車種の場合、グリースの劣化を早めることもあります。

ピボット部

距離を目安にサイクルを考えてみるのもいいです。

私の車種の場合、発熱の多い車種でしたが2万キロ程度の走行でピボット部はまだグリースがしっとり残っていました。

次は3年後あたりでチェックしてみようと思っています。


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