妊婦は「使い捨てカイロ」を使うべきか否か。

2nd baby 子育て

世の中わりといいかげん

ウチの相方は妊婦。

昔は使い捨てカイロが無いとこたえるタイプの冷え性さんでしたが、いまは各種ウォーマー類を敬遠してます

寒いなら使えばいいのにとも思いますが、医者の間でもいろいろ意見が分かれるところだそうです。

定説はいつかひっくり返り、二転三転するもの。

某製薬会社が新製品を発売、広報の女性がテレビで言いました。

「スポーツ選手に最適!速やかに疲労物質であるところの乳酸を分解する疲労回復の決定版、なんとかサプリメント新発売!」

そして数日後

「研究の結果、乳酸は疲労物質ではなく、疲労を回復させる物質でした。蓄積した疲労が減少すると乳酸が減るので勘違いしてました。てへ!」

なんて笑い話があります。

某製薬会社のサプリが本当に乳酸を分解していたら疲労は回復しないし、仮に疲労が回復するのだとしたら乳酸を分解なんてしてなかったわけです。真相やいかに。

主張する方は騙すつもりは毛頭ないわけですが、いくら真剣に真面目にやってても、世の中わりといいかげんなものだというお話。

使い捨てカイロごときの使い方すら、医学の基礎を身に着けた医師の間でも意見が分かれる始末なのだから、結局はその人の使い方次第、状況次第、実行するのは自己責任。

防寒対策をいろいろ調べまくった結果、妊婦の場合使い捨てカイロは活用した方がいいのではと思うようになりました。

使い捨てカイロに関するデメリット

常用すると体が慣らされ、基礎代謝が低下する

カラダが体温を高い位置で維持できなくなるので冷え性が悪化するという理屈だそうです。
これは本当かもしれないと思います。。
でも、それは普段体を動かさずに太り気味の男性の場合だけかもしれませんね。
日ごろから家事や買い物で体を動かしている方の場合、そんなに気にする必要もなさそう。

お腹にカイロを貼ると胎児に影響がある

人体は寒くても暑くても内臓や羊水の温度を一定に保とうとします。
けれど基礎代謝量と運動代謝量を足した発熱に対して、カイロの発熱量は1割にも届きません。
その上張るのは表皮の上に着た布越し。
買い物に出かけて筋肉が発熱して胎児に影響があるのなら、そりゃカイロも悪いのかもしれませんけど。
全身にくまなく、人体の発熱量X2倍とか、とんでもない熱を加えるわけでもありませんし。
常識的な使い方、補助的に使う範疇ならあまりこだわる必要はない気がします。

心臓付近に使うと心臓への負担が増える。

心臓は高温を発生する発熱器官でもあります。
心臓はタンパク質でできています。発熱しつつも血流による冷却を必要とする部位です。
けけど、実際どうなんでしょうね。
カイロを効果的に使うために背中側の心臓付近に貼るというのも推奨されていますし。
寒くて心臓に負担かけるよりずっとマシな気もします。

42℃以上でタンパク質の変性をひきおこす!健康被害だ!

そうですね。皮膚の表面組織には影響があるかも。
張った場所の水分量とかシミソバカスとか低温やけどとか。
けどカイロの場合熱伝導で伝わる熱移動が主です。
肌に直接張らなければ、血流や熱放射もありますし、早々に温度は減衰しそう。
常用さえしなければ影響はあっても健康被害のうちに入るかどうかは懐疑的。
50~60度まで温度が上昇するハクキンカイロもフリース袋に入れて使いますよね。
熱かったら布越しに使えばいいだけ。ストーブも素手で触ればヤケドします。
それがイヤならストーブもコタツもカイロも使えませんしね。

ではどうすべきか。妊婦の場合をあらためて考えてみます。

期間限定で体への負担が大きい時期。
厳寒期の冷え込み、体温の低下は母子ともにあまり好ましくないのは当然。
特に冷え性の方がつま先やゆび先だけを温めてしまうと、自律神経のスイッチが入り下半身から内臓への静脈の血流量が増えてしまいます。
下半身が冷え切っている状態では、カイロ使用が引き金になって内臓周辺の温度低下を招く恐れはぬぐい切れません。

忘れがちですが、体温計で測ると36度あったとしても冷え切ったつま先の温度は20度台前半まで下がることがあります。
体温は体全体で均一なわけではありません。

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冷え切った下半身の血液が内臓を余計に冷やすことに繋がりかねません。

内臓付近には子宮があってその中には羊水があります。これらが内臓とともに冷やされることはあまり好ましくないですよね。

手が冷たいとかはガマンしても問題なさそうですが、下半身の冷えは胎児の周辺環境への影響が大きそうです。理屈的に。

ウチの相方もそうですがガマンできる女性ほどこういったリスクが高いような気がします。

使い捨てカイロをお腹に張るのはイヤがるので、最近足首用の「巻きポカ」を購入。寒い朝は強制的に巻いてます。

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健康な時期のカイロの常用は基礎代謝の低下などを引き起こす可能性もありますが、寒い時期、体温調節のために体への負担の大きい時期。
冬季の妊娠期間中、これも体への負担が大きい時期。

使い捨てカイロも適度に使うなら逆に体の負担を減らすことにもつながることは容易に想像がつきます。

むしろ、いま使わずにいつカイロを使うのだと思えるような状況。

気分的なものかもしれませんが、心臓付近、お腹付近への使用を避け、使い捨てカイロを貼るのは下半身の保温の補助に足首やスネのあたりが良さそうな気がします。

人体の基礎代謝分の発熱量は80~100Wくらいと言われています。
他にも運動代謝とかいろいろな代謝があるので、これはあくまで生きていれば勝手に発生する最低限の熱量です。
使い捨てカイロは約5Wだそうです。

冬季と夏季の温度差や気温差による基礎代謝の低下を考えても、カイロ2個使うくらいならロスもあって人体の発熱量のくらべれば微々たるもの。よく体を動かす方なら4つくらいでも全然平気な気もします。

母子の健康を考えて、体温維持に効果がありつつ、カイロ使用によるデメリットがあったとしても影響が胎児にも及ばない使い方を改めて考えてみます。

妊婦の場合、使い捨てカイロはスネ、足首に装着すること。
肌への直付けはしない。
同時使用可能なカイロ数は2個まで。

ホントはこの時期、カイロくらいどんどん使っていいと思うのです。
けど、どうしても心配ならこのくらいの緩い制限を設けるのがいいと思います。
心身ともに大変な時期です。守るべきルールがあった方が心穏やかに過ごせるのでかもしれないですね。

※しまとも個人が相方向けに調べて考えた結論です。
マネされる場合、どうか担当の医師にご相談の上、指示に従ってください。

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