G650GSのサビ取り(4)

G650GSの再塗装済みエンジンブラケット G650GS

サビ取りならぬ「サビ誤魔化し技!」

さて、今回で4回目となったバイクのサビ取り!じゃなくて今回はサビ隠し!

「面倒くさくなって上から塗装して誤魔化しただけじゃん」

なんて声か聞こえてきそうなので、弁明したいところですが、実際その通りなので言い訳は出来ません。上から塗料スプレーしただけで「サビ誤魔化し技」とかわけわかんないって感じです。

ですが「しまともにも三分の理」とか「一寸のしまともにさえ五分の魂」とも申します。
ここはひとつお耳汚しではございますが、事ここに至りかような顛末を迎えるにあたりそこに一体何があったのか、言い訳がましくお話しさせていただきたいと思います。

まずは結果発表!

G650GSの再塗装済みエンジンブラケット

ね?割とちゃんと見られる状態に戻っているでしょ?

心配ごとはただひとつ!
数か月後にサビが広がり塗装を浮かせて状況が悪化すること。

逆にサビがこれ以上悪化せず現状維持なら成功!

本来ならサビは削って再塗装しかありません。
部品を指でなぞってみると、明らかにガスガスとしたトゲっぽい大物が点在していることが分かります。

ですがBMWの塗装はわりと厚く耐候性もしっかり、防錆力も強そうな雰囲気でした(私感です)。
なんかヘタに塗装剥がしたらサビを呼びそうな気がします。

そもそも素人のスプレー缶ごとき、多少厚く塗ったところでムラやらなんやらで母材の完璧な密封に不安があります。
スプレー塗料缶が作る樹脂塗膜層だって水分を含んだり酸素を通したりします。厚塗りしたところで自家塗装ではサビ再発の危険大!

部品を車体から外して、塗装剥がして、ブラストして、粉体塗装できる塗装屋さんに持って行って数週間待つなんて面倒なこと到底できません。途中で投げ出しちゃいます。
仮にするとしても、十分厚みのある母材です、サビも表面にちょこっと乗っている程度。
足掻いた挙句、もうちょっと悪化したなら考えてもいいかな~なんて思ってしまうわけです。

今回のサビはブレーキダストかローターの鉄粉が母材に突き刺さり、その部分が錆びているのは間違いなさそうでした。
最初はホイール用の鉄粉除去クリーナーで緩めてコスってみようとも考えたのですが、今回のブラケット、鉄なんですよ。残念ながら鉄の母材にこれは使えません。
結局、鉄材用のケミカルを数種類試し、最終的にネバダルまでいったわけですが。

この時点でサンダーや電動ドリルでがっつり地肌を出して塗装しかないのかな~なんて思っていましたが、だんだん面倒くさくなってきて、

「どうせサビで汚れている様に見えるのなら、さらにその上から黒いアクリル塗料で汚してやればどうか。見た目は解決できそうじゃね?
アクリル塗料が乗りさえすればプレクサスでケミカルコートできる。
それでサビが止まれば万事解決じゃね?」

なんて思いついたわけです。

そもそも錆の原因が鉄粉なら予防法はいくつかありますから。
無機ガラス系コートかプレクサス等のケミカルコート。
刺さるのは防げませんが、母材に強く結合しづらくなります。
すぐに擦ればわりと取れます。

そうそう上手く事が進むなんて思ってませんが、何事もやってダメならやり直せばいいだけですし。
夏を超えてサビが再発しているようなら、素直に部品を外して適切な処理をすることにします。

今日のところは見た目がすっかり良くなったのでこれで良しとします!
(つづく!次は多分2016年夏頃!)

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